Cute.Catalogと図書館システム間のデータ更新について
Cute.Catalogは、図書館システムから書誌や所蔵などのデータを取得し、検索のためのインデクスの生成やデータの加工をおこなって、図書館蔵書の検索を可能にしています。図書館システムでデータが新規作成されたり更新されたりした場合、変更された内容のとおりにCute.Catalogで表示されるまでの時間がデータの種類によって異なります。
所蔵は、NCIP*1という仕組みを利用し、その都度図書館システムからデータを取得していますので、新規作成・変更した内容は即時に表示されるようになります。ただし、「所在」などの情報を検索で利用できるようになるのは、夜のインデクス更新を待たなければならないので、次の日の朝になります。
書誌データは、夜間に変更情報の取得とインデクス生成をおこなっているため、次の日の朝にならないと変更が反映されていません。
つまり、書誌を新規作成した場合は、書誌データがCute.Catalogに搭載されるのが夜間なので、書誌に付いている所蔵も次の日の朝にならないと見えないということになります。
データの種類 | 更新タイミング | 補足 |
---|---|---|
書誌 | 夜間 | FRBRでいう Work+Expression+Manifestation のレベル |
所蔵(検索項目) | 夜間 | FRBRでいう Holdings のレベル |
所蔵状況表示 | 即時 | NCIP |
【天野】
*1:NCIP (NISO Circulation Interchange Protocol): 図書館システム間での貸出・ILL情報の受け渡しのためのプロトコル。参考: Project Next-Lによる解説